横浜市青葉区四師会合同講演会聴講レポート

7月5日(土)18:30よりメロンディアあざみ野 大ホールにおいて青葉区四師会(医師会・歯科医師会・薬剤師会・柔道整復師会)主催の「青葉区四師会合同講演会」が開催されました。

以前より防災等を通じ青葉区三師会との協力関係を築いてきた横浜西支部の会員の方々のおかげで、今回から青葉区四師会として認められ、初めて合同講演会に参加することができました。

講演会の冒頭、山本俊夫青葉区医師会会長の挨拶の中で、柔道整復師を含めた青葉区四師会とした経緯について説明があり、我々横浜市柔道整復師会にとって大変ありがたいご挨拶となりました。

つづいて第一講演として、長崎大学大学院 呼吸器内科学分野教授 迎 寛先生が

「肺炎予防・診療における抗菌薬とワクチンの重要性と歯科への期待」

第二講演として、日本大学歯学部 感染症免疫学講座教授 今井 健一先生が

「誤嚥性肺炎の予後を分ける口腔ケアの重要性」のご講演をされました。

最近の高齢者の死亡原因の割合が高くなってきている肺炎、特に災害関連死筆頭原因でもある誤嚥性肺炎についての医科・歯科分野の専門的な難しい内容で、ワクチン接種や口腔管理によって肺炎を未然に防ぐことができれば、健康寿命の延伸や医療費の削減が可能になるとのことでした。医科・歯科だけではなく肺炎予防における多職種連携の必要性について考えさせられる、大変興味深く勉強になる講演でした。

最後に迎先生、今井先生と四師会代表者で座談会が開催されました。当会からは西支部 支部長の左右田 和会員が参加し、嚥下には姿勢保持する体幹も大切で、その為のトレーニングの重要性について発言されていました。

今回この講演会を聴講して、薬等を使うことができない我々柔整師ができることがあるとすれば、日頃の患者とのコミュニケーションの中で口腔ケアについての情報提供や口腔体操などの指導が可能であり、咽頭喉頭機能向上に微力ながら貢献できるのではないかと感じました。